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固有感覚を考える

今日は固有感覚を考えてみたいと思います。

固有感覚とは、筋・関節・靭帯などの情報により、関節の位置や運動した感覚が分かることをいいます。

通常、私たちはこれを自動的にこなしており、また、これらの正確な情報があるからこそ、歩いたり目的に沿った、最短なルートをたどって運動を行えるといえます。

犬に見られるナックリングとは、足の裏が正確に地面を捉えることができない、いわば固有感覚の障害といえます。

障害犬や老齢犬は、こうした固有感覚からの情報が乏しくなるため、こうした現象が起こると考えられます。

固有感覚へのアプローチとして、最近よく行っているのは、靭帯を振動刺激で治療したり、筋肉系に圧覚を加えて、固有感覚情報を刺激し続けます。

こうした情報により、筋活動を得られることができるようになると、犬の動作にも何かしら影響を及ぼす可能性がでてきました。

これをリハビリテーションだけでなく、普段の生活において活用できないかを考えています。

例えば、圧覚であれば、骨盤周囲に厚いベルトおよびバンドを巻いてみて生活させてみるとか、持続的な圧刺激が筋活動に及ぼす影響が日常生活動作にも及ぶかもしれません。

現在、調査中ですが、効果があり次第報告したいと思います。

by kengou0820 | 2010-03-04 22:31