バランスに必要なこと
常日頃バランスというものには格闘を続けています。
なぜ転ぶのだろう?転ぶことを怖がることで、本来持つバランスが止められることで、リハビリテーションがなかなか進まなくなったりします。
でも、よくよく考えるとバランスって何だろう??
そんなことを改めて思わされます。
バランスは、常に重心移動を伴います。患者さんは動かないように相反神経機構の中で同時収縮の要素を強め止めています。そのため、ちょっとした外乱でも怖がったり動かないように体を固めることを積極的に戦略として取ります。
バランスストラテジー(戦略)として、アンクル(足関節)・ヒップ(股関節)・ステッピングの3つがあります。
患者さんの場合は、代償的にヒップが中心となる要素が強く、これをスェイをいいます。
正常人でもスェイは必ずあり、これがあることで目的にあわせて効率的な筋活動を中枢神経系が選択しています。
それに合わせ、アライメントは重要です。
運動学で重心線があります。踝⇒膝関節後方⇒大転子⇒肩峰⇒頭部(耳あたり)を結ぶ線が横から見たときに、床面に対し一直線であると筋活動は効率的でなおかつ重心としてはもっとも安定したバランスが発揮されます。
ですので、神経系の問題の1次的な要素⇒関節可動域の障害や筋肉の短縮・関節拘縮などの2次的な要素はこれらのアライメントを崩すだけでなく、神経系を働かさせにくくする要因になります。
また、バランスを保障するものとして、運動開始前に先行して起こる予測的な姿勢制御、運動中に随伴して起こる随伴的な姿勢制御(APA’s)がこうしたバランス活動に関わります。
まだまだありまして、勉強中ですが、こうした運動学・生理学・解剖学が入り混じって人間が何気なく普段行っている活動を作り出していることは間違いがなさそうです。
ただ、患者さんで失敗しているのは、バランスを失っているのではなく、課題が複雑になることで課題をこなすだけでなく、バランスの保持など色々な要素が交じり合って、それをこなすだけの注意などの要素が対応できなくなり、転ぶのではないか??と考えるわけです。
つまりは、複雑な課題をこなせるだけの自動的な予測的・随伴的な姿勢制御機構、支持基底面から起こる床反力に対して一直線であるアライメントを維持し、その中で効率的な筋活動を得ることでバランスが発揮されるようなバランス練習が必要というわけです。
要は、止まったバランス練習はありえず、動きながら課題をこなしていく上で、そのアライメントを最初はこちらで修正し、トライアンドエラーしながらボディスキーマとして脳にマップを書き込み、患者さん自身が覚えていく・・・
そんな流れが必要なのであると思います。
バランスは生きていく上で絶対はずせない要素の一つです。
ですが、アクティブを殺すも活かすもリハビリを実施するもの次第。
こうしたプレッシャーを常に持ちえながら、日々患者さんと一緒に闘っていきたいと思います。
なぜ転ぶのだろう?転ぶことを怖がることで、本来持つバランスが止められることで、リハビリテーションがなかなか進まなくなったりします。
でも、よくよく考えるとバランスって何だろう??
そんなことを改めて思わされます。
バランスは、常に重心移動を伴います。患者さんは動かないように相反神経機構の中で同時収縮の要素を強め止めています。そのため、ちょっとした外乱でも怖がったり動かないように体を固めることを積極的に戦略として取ります。
バランスストラテジー(戦略)として、アンクル(足関節)・ヒップ(股関節)・ステッピングの3つがあります。
患者さんの場合は、代償的にヒップが中心となる要素が強く、これをスェイをいいます。
正常人でもスェイは必ずあり、これがあることで目的にあわせて効率的な筋活動を中枢神経系が選択しています。
それに合わせ、アライメントは重要です。
運動学で重心線があります。踝⇒膝関節後方⇒大転子⇒肩峰⇒頭部(耳あたり)を結ぶ線が横から見たときに、床面に対し一直線であると筋活動は効率的でなおかつ重心としてはもっとも安定したバランスが発揮されます。
ですので、神経系の問題の1次的な要素⇒関節可動域の障害や筋肉の短縮・関節拘縮などの2次的な要素はこれらのアライメントを崩すだけでなく、神経系を働かさせにくくする要因になります。
また、バランスを保障するものとして、運動開始前に先行して起こる予測的な姿勢制御、運動中に随伴して起こる随伴的な姿勢制御(APA’s)がこうしたバランス活動に関わります。
まだまだありまして、勉強中ですが、こうした運動学・生理学・解剖学が入り混じって人間が何気なく普段行っている活動を作り出していることは間違いがなさそうです。
ただ、患者さんで失敗しているのは、バランスを失っているのではなく、課題が複雑になることで課題をこなすだけでなく、バランスの保持など色々な要素が交じり合って、それをこなすだけの注意などの要素が対応できなくなり、転ぶのではないか??と考えるわけです。
つまりは、複雑な課題をこなせるだけの自動的な予測的・随伴的な姿勢制御機構、支持基底面から起こる床反力に対して一直線であるアライメントを維持し、その中で効率的な筋活動を得ることでバランスが発揮されるようなバランス練習が必要というわけです。
要は、止まったバランス練習はありえず、動きながら課題をこなしていく上で、そのアライメントを最初はこちらで修正し、トライアンドエラーしながらボディスキーマとして脳にマップを書き込み、患者さん自身が覚えていく・・・
そんな流れが必要なのであると思います。
バランスは生きていく上で絶対はずせない要素の一つです。
ですが、アクティブを殺すも活かすもリハビリを実施するもの次第。
こうしたプレッシャーを常に持ちえながら、日々患者さんと一緒に闘っていきたいと思います。
by kengou0820 | 2010-04-16 01:12