くも膜嚢胞に対するリハビリテーション

今日は、リクエストコーナーです。

私も今回の名前の疾患は初めてなのですが、色々と調べてみました。

頭蓋骨と脳の間にくも膜と呼ばれる膜がありますが、これに覆われた隙間をくも膜下腔と呼びます。

そこは脳脊髄液という水で満たされています。時にこのくも膜が袋状になって水がたまってしまうことがあり、これをくも膜嚢胞といいます。先天的であることが非常に多いそうです。

(相談者様より・・・、相談内容を改変しています。)
現在は立位をとらせると後肢の折れが認められます。

少し後肢を触ったりすると1分くらいは膝が伸びた状態で立ってられます

歩行は膝が曲がったままで、右後肢が内側についてしまうためバランスを崩して転ぶことが多いです

後肢の内側の筋肉の緊張が高く、足がクロスした状態になってしまうことがあります

急いで歩くと脊髄反射様の歩行となります

前肢の力も弱く、体を支えきれないことがあります

背中はかなり猫背です

直腸膀胱障害は無く促し、介助で可能です

この中で重要な情報はどれでしょうか??

中枢神経系の障害もありますので、大事なのは、足がクロスすること、背中が猫背であること、バランスを崩す、ですね。

足がクロスするということは、異常緊張が伺えます。

異常緊張とは、通常私たちが何かをするとき、いわゆる筋力だけでなく、調整力というものが必要となります。

つまり、何かに持とうと思ったら、強さだけでなく、物に合わせて持ち方を変えたりしていかなければなりません。

この緊張状態が上手く調整できないときが異常緊張です。ですので、様々なところにその異常緊張が分布されている可能性があります。

ですので、足のマッサージだけでなく、お腹周辺や股関節を動かしたりすることが必要となります。

場合によっては、猫背ということもあり、脊柱の動きを入れていく必要性もあるかもしれません。

脊柱周辺の筋肉のマッサージは、是非行ってみたほうが良いかもしれません。

バランス訓練については大型犬であれば、立たせた状態でお腹を上から持ち支えてあげた状態で、右方向・左方向へゆっくりと揺さぶり、片方でしっかりと支えつつ、バランスに必要な全身のコーディネートを行っていく必要性があると思います。

頻度は関われる範囲としていますが、バランス訓練のような練習は短時間・高頻度が望ましいです。

まずは、1分間の立位時間を2分~5分などにし、やがて立ったまま食事ができるなどの目標を持っていくといいと思います。

あまりに、難しい目標はやる気を失う元です。できるだけ簡単そうな目標を設定することで、モチベーションの維持につなげることが重要であると思います。
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by kengou0820 | 2011-03-10 23:13 | リクエストコーナー