前庭症候群のリハビリテーション

今日は、新たなリクエストがありましたので、アップしたいと思います。

さて、症状ですが・・・、

>前庭障害がみられ斜頚があり、右旋回します。
>眼振はありません。
>後肢の筋力の低下で立ち座りは難しく、立位姿勢は保持できません。
(介助ありで起立は可。立たせると右旋回)
>右下横臥姿勢。前肢は今のところほぼ問題なし。
>後肢、尾、肛門の反射、あります。

>斜頚の程度を抑えていきたい。
>立ち座りができるようになるといいなあ。。。です。
 (ちなみに14歳、スピッツ、♂です)

これらの症状から、リハビリテーションを考えてみたいと思います。

まず、この様子から推測されるのは、前庭症候群ではないかと考えられます。ただし、眼振がないために確定的とはいえません。

斜頸などは、これらの症候群の中では特徴的な症状です。わたしが以前見たことのあるpao君という症例とよくかぶります(以前のブログに掲載してあります。)

そのときに最もポイントとしていたのは、失調症状です。

よく、立てないからといって、その理由が筋力が低下しているからと思いがちですが、実は、力があるにも関わらず、姿勢を維持できないことがあります。

要するに、筋肉のそれぞれが立位などの課題達成におけるコーディネートが困難な状態です。

つまり、前回述べたように筋緊張の問題があると思われます。

pao君も立たせると、どちらかの方向に特異的に旋回し、転倒していました。立位訓練は重要ですが、まずは、高齢という事を考えていきましょう。

つまり、床上動作ができるかということです。

立たせることが困難な場合、もちろん練習としては不可欠ですが、もっと、生物的そして、最低限生活を営む上で重要なのは、寝ている姿勢とそこから変化していく寝返りや起き上がり動作であると思います。

この子は、その動作が可能でしょうか??右下横での臥位が中心のようですが、左側へ寝返ることが出来ますか?

もし、出来ない場合は、偏った姿勢を維持していることから、床ずれが出来る可能性があります。タオルをしっかり敷いたり、身体を回しやすいようにポジショニングを行うべきでしょう。

それが、筋緊張を変化させていくきっかけとなりますし、こうした姿勢の変化はいずれは立位へとつながっていくはずです。

寝返り→起き上がり→立ち上がり→立位保持→歩行そして、その逆をたどる内容を行っていたと思いますが、基本的には、こうしたオーナーさんがしっかりとできる可能性が有り、なおかつ、身体管理を行える寝返り・起き上がり・ポジショニングが重要であると思います。

もっと、普段の生活をピックアップしていけば、恐らく、立たせることだけではない問題と、管理していかなければならない問題が浮上するはずです。

是非、過去のブログを参照にしながら、リハビリを行ってみてください。
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by kengou0820 | 2011-03-12 20:46 | リクエストコーナー