関節可動域を考える

リウマチという疾患は、多くの方はご存じのことであると思います。

簡単にいうと、関節をこわばらせ、やがて壊していき、生活の質を落とす、あるいは、生活そのものも奪ってしまう病気です。

現在でも、その原因はよく分かっていないようですが、怖い病気であることは、実習時代に経験したので、承知済みです。

実は、犬でもこの疾患は見られます。

でも、痛いかどうか動かしてみたいと思うが、実際には動かすことがこわいといわれる方は多いです。

今日は、実際に最新のリハビリ研究の中から、関節可動域訓練を考えていきたいと思います。


人間のリウマチに対する運動療法を施行するにあたり、注意すべきポイントは・・・、

①関節痛がある場合は、温めて行う。

②安楽な姿勢をその人に応じて見つける。

③痛みが2~3時間以上続く場合、翌日の負荷量を減らしていく。

④最初は痛みがあるものの、運動開始後1時間くらいで減少していく場合は、なれないための痛みであり、運動を休止する。

⑤関節可動域は「少し痛いかな?」というぐらいで行い、一日1回は最大限に動かす。


というのが、原則のようですが・・・、実際には、③と④はその人の訴えを基にする場合が多いので、わかりにくいと思います。

ですので、大事なのは、①・②・⑤となります。


手順です。

特に、①は、どんな関節痛のある場合にもある程度温めることで、中の組織が柔軟性を回復しますので、大事です。

そして、関節を動かす前に、筋肉・腱などの軟部組織を最初にマッサージしておくと、動きが良くなります。

それから、関節を動かしましょう。5~6割の可動域:「ここでは、対象者が安心して動かしてくれる範囲と仮定します」

次に、関節の可動範囲を広げていきます。10回ほどウォーミングアップを行った後に1回だけ、8~9割ぐらいの可動域「ちょっと痛いあるいは痛いけど何とか我慢できる範囲」の関節可動域訓練を行ってください。

少々、苦痛に感じるのはこの1回だけです。しかめつらや表情があまり良くないと強すぎるかもしれません。

これを一日1回だけのその人のフルに近い可動域を取ることで、関節の維持をしていくのです。

どの人でもそうですが、関節を動かす際にあまり苦痛が伴うと、逆に防御的になるためよくないのですが、5~6割の時のような状態ができるだけ続いたような8~9割の可動域訓練を確保できればよいと思います。

この感覚をつかむのは難しいのですが、何日か行っていけばできるようになります。
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by kengou0820 | 2011-05-03 16:07 | リハビリの研究~文献抄読~