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ダックスの予後

最近ダックスを見ていて、やっぱり予後がいい子が増えています。

たとえばグレード4(結構な重症な度合いです。)の子でも、最初は「ちょっと立つのは無理かな・・・。」なんて思っていても、1ヶ月後には、かなり足が動いて、その次の月には立てるようになっていたりと、回復具合に今まで感じたことのない印象が・・・。

おかげで、私自身もこの子が歩けるラインまで迎えるかどうかが明確になってきた部分がでてきました。

今日は、オーナーさんの話も踏まえての回復ラインの提示を3つお伝えします。

つまり、この段階で自身と一緒に住まわれている子が経過をたどっていれば、可能性があるということです。

1.足が動くか?その足は、立つ姿勢を取らせると、足が支えるような反応を見せているか?
→つまり、基本姿勢は立つということです。これができないのに、歩くことは決してできません。4つ足動物の特性を考えると、必ず確認しておきたいことであります。

2.立った姿勢を維持できる。また、その状態で足を踏み出させると反応して踏み出すことができる。
→立った姿勢が維持できるようになれば、足を少しでも出せるかどうかです。このとき、状態は3つ足でバランスがとれるかです。コアスタビリティが必要なのは、特にこの3つ足の時です。

3.身体を支えてあげれば、足をリズムよく動かして歩くような格好ができる。
→歩行はリズムが必要です。足を交互にまたは、右前足と左後足の交互性のある対角線リズムが大事となります。これが、スムーズに左右に切り替わっていれば、歩行が実現される可能性が高くなります。

こうしたポイントを想定して、各段階における予後をお伝えしています。

もし、分からないことがあればどんどん質問をください。

今のところ、だいたいの子がこの法則にあたって予後判定ができています。

まあ、症例数はまだまだ少ないですけど・・・。

by kengou0820 | 2011-09-04 15:52 | リハビリテーション実践日記