カテゴリ:リハビリテーション実践日記( 105 )

逃げと攻め

新しい環境に変わり、難しく感じていること・・・。

それは、攻め際と逃げ際。

どういうことか・・・。


逃げるときは、相手の言うままにリハビリを行うこと。それは、信頼関係を作りやすいが、反面、発展的ではないことも多い。

攻めるときは、相手の意向に沿わないときもあり、信頼関係を壊すこともあるが、逆に破壊力もあり、発展的になる可能性があること。


どちらがいいの・・・?


答えは分かりませんが、両方見失うととんでもないことになるということです。

リハビリは答えの明確ではない部分もあり、非常に難しい部分もありながら、結果ともにその根拠を求められます。

つまり、一方的なものではだめだし、沿い過ぎても、バランスを失う可能性があるのです。

今後は、この両方の兼ね合いを考えていく必要性がありそうです。
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by kengou0820 | 2012-09-28 22:40 | リハビリテーション実践日記

i pad と わが愛犬❤

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ついに!!

我が家にも ハイテク機?? i padを購入しました!

仕事メインで購入したこのi padは意図があるんです。


実はと言うと・・・、


訪問リハを行っていくうちに、なんとなくこれは、マンネリ化していく可能性を感じました。(実際にはそんなことはなかったのですが、過去の教訓として・・・。)

そして、もう一つは成果をしっかりと実感していくこと。(これは、私と患者さんの共通の認識の過程として)


これらをテーマに、動画を撮って、その場で見せる。そして、しばらくして編集したものを報告する。

これを行ったことで、患者さんは非常に喜んでおられました。


なるほど・・・、

視覚化するということで、実際の運動のイメージが行えるようなフィードバックになったということが一番良かったと思われます。

これは、動画を見ることで三人称的なイメージではありますが、運動の経験と私のフィードバックをかけあわせることで、一人称的(自分でおこなう感覚)な要素が強くなる可能性があります。

となると、小脳系の長期抑圧(いらないものを消去する、つまり、運動を効率化・円滑化していく)が起こるということで、運動能力が上がるということです。

このipadが、それを実現してくれそうです。




変わってですが・・・、

我が愛犬は、相変わらず元気です!!003.gif

ウルは9歳・ラブは6歳。

ウルは少々運動能力が落ちた印象はありますが、まだまだ元気!!!

本当に頭が下がります・・・。

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仕事に家族に、本当に幸せな日々を送っていますが、このことに常に感謝して、今の環境に挑み続けていきたいと思います!!

ipadでの動画を見れる方法が分かりましたら、いずれはリハビリ風景もお見せしたいと思います。
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by kengou0820 | 2012-07-26 23:46 | リハビリテーション実践日記

訪問の現実を感じるこの頃・・・

今の職場に移って2週間になりました。

私の患者さんも少しずつ増えていますが、まだまだ空き時間も多く、次の時間までひたすら車の中で待ったり、業務を行ったりと自分なりに時間を潰しています。

現在、症例は小児が多く、医療保険を使いながらも、リハビリを行いたいと希望される子に対し、治療が施されます。

ですので、意外と小児の勉強になることが判明。


子供とのやりとりを通じ感じたことは、犬をリハビリしてきた私にとって、会話ができる子供は一見簡単そうに見えますが、

正常な発達を経験していない小児には、その身体のことを聞いても何も分かりません。

12歳の担当の症例は、3回目の治療を通じ、少しずつ自分の身体のことを訴えるようになりました。

「右足が動きやすい」

だけでなく、

「膝が曲がりやすい」

とか・・・。

何が違うというと、一つは表現に具体性があること。

足ではなく膝という具体的な名詞になり、曲がるなど、関節がどうなっているかが理解されているのは、この3日間でも大きな進歩であると感じました。

このように、たとえ経過が経とうとなんだろうと、やるべきことがあるということが改めて現実問題として感じましたし、お母さんと話をしたときに、

「新しい目標ができました。」

と涙ながらに言われたことは、私も本当にうれしかったです。

と同時に、毎週のようにリハビリを受けていたことが何だったんだろうと悔やんでいる姿も見ました。

私がやったことがもちろんすべてではありませんので、なんとも言えませんが・・・、

そんな現実を感じてしまった私は、改めて自分自身を啓発するように動き続ける決心ができました。
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by kengou0820 | 2012-06-08 20:57 | リハビリテーション実践日記

新しい職場で・・・

5月の末にようやく新天地で、インターネットが開通しました!

久しぶりの更新です。

そして、5月末は理学療法士学会参加だけでなく、仕事も始まりました!

職種は訪問なので、件数はこれから増えていく予定ですが、色々と勉強することが多く、毎日が楽しいです。

今後は、犬ブログも更新しながら、日々の仕事ぶりも更新していこうと思います。

とりあえずは、訪問日記かな・・・。
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by kengou0820 | 2012-06-05 00:02 | リハビリテーション実践日記

職場変更にあたり・・・

約4年間活動を続けてきた障害犬のリハビリテーションですが、3月をもちまして終了ということになりました。

理由は、私の職場異動によるもので、これ以上の活動を継続することは難しくなりました。

後任はブログで出会った taka さんにお願いすることになりました。

私としては、悔いも残っていませんが、心配はあります・・・。

それは、私自身がもう障害犬を触れないこと・・・。

今までも、多くの奇跡を起こしてきたダックスのヘルニアをもう触ることはできませんが、何らかの形でこれからもできたらと思いますが・・・。

とりあえずは、

2月に杉並終了

3月に横浜終了

となります。

それまでに、何かリハビリの必要な方がいらっしゃいましたら、一緒に考えていきませんか??
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by kengou0820 | 2011-12-29 23:49 | リハビリテーション実践日記

クリニカルリーズニング ケース膝疾患

今回は、クリニカルリーズニング実践例を紹介したいと思います。

前回では、理学療法は対症療法ではないことを重点的に伝えました。

では、現場ではどのようなことをしているのか??

一つは探偵や刑事のような一つの情報から色々と推理すること。と述べました。

つまりは、一つの現象から多くの考えを持ち、効率のよい評価・治療を選択することの一連の流れをいいます。

多くの考えを持つということは逆に効率が悪いと考えてしまいがちですが、これは本来、学生時代に行ってきた臨床実習に似ています。

多くの評価から多くの問題点を上げだし、そして、治療をするといったところでしょうか?

でも、当時の私には、それが精いっぱいでそれ以上は考える余地もありませんでした。

今いる学生にも、そういうことを求め、私たちが同じ歴史を繰り返している可能性があると思いました。

なので、改めて今後の自分自身そして、同僚などの教育のためにも、こうしたクリニカルリーズニングが必要となるのです。


と話は長くなりましたが、今回は人の例で、若い男の子で事故のために高原骨折をし、膝関節のROMが現在伸展-10度・屈曲100度付近に回復してきた例を挙げます。


入院時のROMが膝屈曲80度・伸展-20度を考えると、ここまでこれたら、一つの区切りとして何とか良かったと思っていたのは、今までの自分です。

しかし、ここで、問診などを繰り返し、徹底的に情報を抽出していくことにしました。

例えば、曲げるときに、ただ曲げるだけではなく、

曲げはじめ?
曲げる途中?
曲げる最後?
曲げるところから伸ばすところへ切り返すとき?

少しくどかったですが、曲げるという行為だけでも、これだけの考えられる部分が存在し、曲げられないから関節を曲げる、筋肉を緩めるというだけではなく、

「どの相で問題が起きているか?問題が起きている部分を明確化する!」

この方で言うと、切り返すところに問題がありました。

特に訴えで、曲げるときに「内側が痛い。」とありました。

うつ伏せで評価したのですが、股関節は大きく屈曲・外旋し、大転子あたりにも疼痛を訴えていましたので、運動パターン(動かし方)に大きな影響があることを仮説立てられることができました。


そして、検証です。


股関節を中間位にし、膝をコントロールしようとすると、膝裏のハムストリングスの内側側特に半腱様筋という筋が、膝を伸ばすときも曲げるときも常に収縮していました。

そして、それを痛みとして訴えていました。

反対側では、伸ばすときは遠心的に収縮していましたが、曲げるときにはむしろ緩んでおり、曲げやすくなるように流動的になっていることが言えますが、この術側では、膝蓋骨の動きさえも途中で止まるぐらいの筋収縮でした。

ここでは、3つのことが確認できました。

1.膝を曲げるのに、股関節まで大きく運動に用いている。

2.痛みがあったのは、筋性で、持続的に収縮した状態で相反的な交互運動ができていない。

3.筋力があるにも関わらず、動かせないということは、こうした収縮の切り替えトレーニングを考えていく必要性がある。

ということです。

この3つを念頭に治療を進めていきました。

その流れをまた次回に報告したいと思います。
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by kengou0820 | 2011-11-29 22:35 | リハビリテーション実践日記

ダックスの予後

最近ダックスを見ていて、やっぱり予後がいい子が増えています。

たとえばグレード4(結構な重症な度合いです。)の子でも、最初は「ちょっと立つのは無理かな・・・。」なんて思っていても、1ヶ月後には、かなり足が動いて、その次の月には立てるようになっていたりと、回復具合に今まで感じたことのない印象が・・・。

おかげで、私自身もこの子が歩けるラインまで迎えるかどうかが明確になってきた部分がでてきました。

今日は、オーナーさんの話も踏まえての回復ラインの提示を3つお伝えします。

つまり、この段階で自身と一緒に住まわれている子が経過をたどっていれば、可能性があるということです。

1.足が動くか?その足は、立つ姿勢を取らせると、足が支えるような反応を見せているか?
→つまり、基本姿勢は立つということです。これができないのに、歩くことは決してできません。4つ足動物の特性を考えると、必ず確認しておきたいことであります。

2.立った姿勢を維持できる。また、その状態で足を踏み出させると反応して踏み出すことができる。
→立った姿勢が維持できるようになれば、足を少しでも出せるかどうかです。このとき、状態は3つ足でバランスがとれるかです。コアスタビリティが必要なのは、特にこの3つ足の時です。

3.身体を支えてあげれば、足をリズムよく動かして歩くような格好ができる。
→歩行はリズムが必要です。足を交互にまたは、右前足と左後足の交互性のある対角線リズムが大事となります。これが、スムーズに左右に切り替わっていれば、歩行が実現される可能性が高くなります。

こうしたポイントを想定して、各段階における予後をお伝えしています。

もし、分からないことがあればどんどん質問をください。

今のところ、だいたいの子がこの法則にあたって予後判定ができています。

まあ、症例数はまだまだ少ないですけど・・・。
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by kengou0820 | 2011-09-04 15:52 | リハビリテーション実践日記

障害犬でも感触を!!

常日頃の臨床スタイルをどの場面でも活かせるように日々研究していくことが本当に楽しい毎日ですが、この最近コアマッスルという言葉が流通しています。

このコアマッスル、スポーツの世界から臨床場面まで様々に使われています。

いわゆる体幹~骨盤帯周囲についている筋肉のことを指しますが、臨床では、私が常に言っているように、ハムストリングスのなどの抗重力姿勢筋群である下肢筋群なども含まれます。

今回試したのは、ヘルニアで長期間経過したご存じグーちゃんです。

グーちゃんは、足の動きそのものは良くなってきていますが、それが立位になると崩れて緊張が低いかのようにぐらぐらしてしまいます。(実際には姿勢を保つまでの緊張には足りていませんが・・)

でも、少しでも良い姿勢で立つことが、いろんな活動の中で必要ですし、廃用という使わないことによる弱化を起こすわけにはいきません。

そこで、今日は、肋骨と腹部の軟部組織の辺りをやさしく把持しました。(横隔膜及び肋間筋の収縮を高めていくように)

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お腹の収縮が出てくると・・、下図のように腹筋辺りにも行い、呼吸と同時に骨盤の動きを入れていきました。

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すると、両サイドの筋腹が見られ、手足の重さが減ってきました。と同時に、完全に立つことはできませんでしたが、足の支持する感触が強くなったのです。

これは、障害犬にもこうした筋群の活動が手足の動きを良くしたりするのに、土台になっていることがはっきりと言えます。筋電図があればよりいいのですが・・・。

犬にも運動時にコアマッスルが機能しなければ、上手く立ったりできないということです。

今後は、さらに筋肉の学習を行って、より確かな筋肉の活性化を行っていければと思います。

犬にもコアマッスル!!!嬉しい発見でした!!!
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by kengou0820 | 2011-07-12 00:23 | リハビリテーション実践日記

横浜活動記録

前回初の横浜での活動でしたが、今回先月リハビリテーションを行ったほとんどの子が経過が良好に進んでおり、喜ばしい限りでした。003.gif

その中で感じたことは、やはり少しの施行回数でも、結果はでるということでした

これは、改めて思ったことであり、犬自身が何かのきっかけをつかめば、毎日オーナーさんが管理していただければ、これまでの状態より改善する可能性があるということです。


特に、この二次医療センターというだけあって、セカンドオピニオンを求めるオーナーさんが圧倒的に多いのが特徴です。

オーナーさんは、不安を抱えたまま、来院されています。

この不安を改善するためには、常に獣医師との連携により、確実なリハビリテーションプログラムと目標設定が必要なのです。

今後は、システム化をさらに進めていき、多くの障害犬がリハビリテーションを行っていけるように考えていきたいと思います。

そして、この病院では、前の病院からの紹介が多く、その病院の獣医師の信頼を得ることも重要です。それが、今後多くの症例がリハビリテーションを受けるきっかけを増やすものと思われます。

処方箋・報告書・カンファレンス・診療表の作成がまずは課題といった感じでしょうか??

私も忙しい日々が当分続きそうです・・・006.gif
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by kengou0820 | 2011-05-15 16:38 | リハビリテーション実践日記

横浜・杉並活動記録

このところ更新ができない間に多くの経験をすることができました。

それでは、横浜での活動記録です。

初の横浜も大盛況で8件の予約が入っていました。

手術後1ヶ月以内の骨頭切除術後・膝蓋骨脱臼・ヘルニアと三大疾患の症例が多かったです。

早めのリハビリテーションを行うことで、早期自立が可能になると思われます。

今後は、できる限りプロトコール(手術後のある程度マニュアル的なリハビリテーションを示すもの)を作成し、誰が行ってもある程度の結果を残していけるシステムを作成したいと思います。

ところで少し気になったのは、仕事量が杉並よりも若干多く、遠くから来ている私にとって鞭打って仕事を行わないとならないので、少々つらいのですが、慣れるまでの辛抱です・・・。


杉並では、症例がこのところ増えています。

受付の人に聞くと、リハビリに対する問い合わせが多くなっているとのこと。

うれしいですね003.gif

でも、多くのオーナーさんはまだまだリハビリに対しては、=マッサージという認識が強いため、これらを変えていかなければなりません。

杉並では、さまざまで色々な時期の症例が来られます。中でも、長期に経過を過ごしてきた関節炎などの症例が多く、オーナーさんと共同して根気強く頑張っていかなければなりません。

今日は、ヘルニアの症例で新たな発見をすることができました。

脊髄歩行の際、尻尾を刺激することで、しばらく刺激が持続し、陸の上でも歩行ができました!!

でも、これは、4つ足で5秒程度は立てることが前提です。もちろん、実用的でもなく、必ずうまくいくとは限らないのですが、可能性を感じることができました。

これにトレッドミルのようなものがあれば、さらにいいトレーニングができるかもしれません。

今後はヘルニアの症例にも、手術後・手術からかなり経過した例を問わずプロトコールを作成していけるよう、日常診療を経験していきたいと思います。
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by kengou0820 | 2011-04-28 22:48 | リハビリテーション実践日記