押しつけている!?

小児リハビリテーションの中で私が大事にしていること。

それは、当然ながら・・・


経験するはずの経験をしていないこと。


どういうことか?

運動経験・感覚体験など、発達を通じていくはずの経験をしていないということです。

指をしゃぶるなどの行動もしないことが多いとのことで、これは、この行為によって組み立てられる身体図式(身体の感覚)が形成されていない可能性が高いと言えます。

まあ、指をしゃぶるだけではなく、色々な行為そのものが身体の統一感を形成していると言えます。

簡単に言うとバラバラな状態で動いているとしたら、その統一感のない身体で様々な経験をしようと頑張っているのです。

この状態で、「右足を動かして!!」「もっと足を前に出して!!」

なんて声かけしたらどうでしょう??

私は、やりとりした感じだと、そうした経験さえ乏しいのに、そんなこと言われても、どうしていいのか分からないのが正直だと思います。

つい、自分の当たり前の感覚で、相手に要求しているのです。(押しつけているのです。)

相手は、それでも応えようとしますが、混乱をきたし、過剰な動きにつながったりして、効率性はありません。


こうならないためにも当然ながら、相手がどんな感覚に陥っているのだろう??って、やりとりします。

そうすると、自分の身体の感覚が変わってきた子供というのは、動くことを避けなくなります。
(もちろん、それでも助けるということは行いますが・・・)

こうした積極性は脳を活性化させると思います。

この時期は、自分で!!って子供自身が思えるような展開を作ってあげることが非常に大事なんじゃないかな?って思いました。
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# by kengou0820 | 2012-06-27 19:39 | 小児リハビリテーション

難しい・・・

先日お伝えした、小児リハについてですが・・・、

今まで犬のリハビリを行っていたことも背景もあり、何か共通するものがあると踏んでいましたが・・・

当たり前ですが、だいぶ違いますね008.gif・・・。


とはいえ、これまでやってきたことは間違ってもいないことも分かりました。

最近は今まで以上に脳について触れる(勉強する)必要性を感じ、暇さえあれば脳のことを確認し、今自分が行っていることが、ああなのか?こうなのか?と考えながら試行錯誤です。

ですので、犬についても書きたいのですが、小児リハを行いながら奮闘していく様もできる限り書いていくことで、何かしらこのブログがお役に立てればと思います。


新しい職場に来て1ヶ月が経ちました。

だいぶ、身の回りのことは落ち着いてきましたが、ふと思うと、今の環境に違和感を感じますし、これでいいのか??なんて思ったりします。

ですので、自分自身に負けないようにするために、休日返上して勉強会に出て情報収集していくことで、少しでも不安をなくしていこうと思っています。

いつか、自分が間違っていなかったということをさらに証明するためにも・・・
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# by kengou0820 | 2012-06-26 23:14 | 小児リハビリテーション

訪問の現実を感じるこの頃・・・

今の職場に移って2週間になりました。

私の患者さんも少しずつ増えていますが、まだまだ空き時間も多く、次の時間までひたすら車の中で待ったり、業務を行ったりと自分なりに時間を潰しています。

現在、症例は小児が多く、医療保険を使いながらも、リハビリを行いたいと希望される子に対し、治療が施されます。

ですので、意外と小児の勉強になることが判明。


子供とのやりとりを通じ感じたことは、犬をリハビリしてきた私にとって、会話ができる子供は一見簡単そうに見えますが、

正常な発達を経験していない小児には、その身体のことを聞いても何も分かりません。

12歳の担当の症例は、3回目の治療を通じ、少しずつ自分の身体のことを訴えるようになりました。

「右足が動きやすい」

だけでなく、

「膝が曲がりやすい」

とか・・・。

何が違うというと、一つは表現に具体性があること。

足ではなく膝という具体的な名詞になり、曲がるなど、関節がどうなっているかが理解されているのは、この3日間でも大きな進歩であると感じました。

このように、たとえ経過が経とうとなんだろうと、やるべきことがあるということが改めて現実問題として感じましたし、お母さんと話をしたときに、

「新しい目標ができました。」

と涙ながらに言われたことは、私も本当にうれしかったです。

と同時に、毎週のようにリハビリを受けていたことが何だったんだろうと悔やんでいる姿も見ました。

私がやったことがもちろんすべてではありませんので、なんとも言えませんが・・・、

そんな現実を感じてしまった私は、改めて自分自身を啓発するように動き続ける決心ができました。
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# by kengou0820 | 2012-06-08 20:57 | リハビリテーション実践日記

新しい職場で・・・

5月の末にようやく新天地で、インターネットが開通しました!

久しぶりの更新です。

そして、5月末は理学療法士学会参加だけでなく、仕事も始まりました!

職種は訪問なので、件数はこれから増えていく予定ですが、色々と勉強することが多く、毎日が楽しいです。

今後は、犬ブログも更新しながら、日々の仕事ぶりも更新していこうと思います。

とりあえずは、訪問日記かな・・・。
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# by kengou0820 | 2012-06-05 00:02 | リハビリテーション実践日記

クリニカル・リーズニング:刑事コロンボになろう!

今日もクリニカルリーズニングについてです。

やっぱり、大事なだけに、そして、ほかのセラピストとのスキルに差をつけるのはここなのかなあと日ごろから臨床を行っていても考えています。

今日のポイントは、題名通り「刑事コロンボになろう!!」です。



どういうことか??



このコロンボさんを問わず、名探偵の行動をよく思い出してください。

そうなんです。どの場面でも推理(推論)をよく行いますね。

これには何が必要か?

例えば死者の傍にあったダイイングメッセージとか、証拠品になるものがあったら・・・、


「この人の靴や服に泥がついているから殺害場所はこの場所ではない。」

「このダイイングメッセージは、血の塊具合からいくと、被害者が書いたものでなく、偽装だ!」


とか、一つの情報から多くのことが推測できますよね?

これが、クリニカルリーズニングです。

つまり、一つの情報から多くの事柄を考えだし、一つ一つ答えを導いていく。

そして、最終的に犯人にきちんと根拠を説明し、逮捕に結び付く。


こうした過程は理学療法を行っていくときに、なぜかシンプルに感じます。

情報はできる限り正確性のあるものに尽きますが、多くの推論を導くには、量も必要です。

精度を増していくためにも、見えたことを一つ一つ吟味していくことが非常に大事と思います。

明日から、コロンボになろう!!
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# by kengou0820 | 2012-04-20 21:17 | トピックス

横浜が終わりました

先日17日、最後の活動を終えました。

横浜に行き始めて1年。

あまり、大きな貢献ができませんでしたが、私の相棒(takaさん)がこれからも頑張ってくれることを信じています。

そして、私自身もあと数日で今の職場を離れることになります。

悔いが残らないように、今の若い人たちにまじって朝早くから練習し、目の前の患者さんに対し、技術を提供するだけでなくその精神やあきらめない姿勢を貫いてきました。

そして、これからもこの四字熟語を座右の銘として、私は進化していきます。


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敢為邁往

「かんいまいおう」

目的に向かって困難をものともせず、自ら思い切ってまっしぐらに進んでいくこと


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正直、武者震いがしました。

これからの私の未来に立ちはだかる壁に対し、不安もありましたが、この言葉ですべてが吹き飛びました。

多くの障害者を救うべく、新たな道を選んだことをまた思い出しました。

これからもこのブログは継続し、そして、新たなことを追加していくように頑張っていきます。

皆様からも多くのご指摘をいただきたいと思います。
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# by kengou0820 | 2012-04-20 20:58 | トピックス

クリニカル・リーズニング:時に見る対象を変える

私が動物のリハビリテーションを行い始めたとき、ある大事な点に早くから気付き、対応してきました。

そうです。リハビリとは対象者を治療していくことで間違いないと思いますが、時に見る視点を変えないとならないときがあります。

では、どのような時か・・・?

それは、オーナーさんの状況によります。

顕著だったのは、このようなタイプ。

1.この子は治るのですか??とせかしてくるタイプ(ドリームタイプ)

2.何を説明しても無反応・無関心なタイプ

3.逆に説明を強く求めるタイプ⇒しっかり型とそうでもない型に分かれる


1.は要求レベルが高く、対象者の現状に当てはまらない「夢ばかり」を考えている。

対処方法は、その現状にいかに近づけるような評価項目と治療内容を示していくか?が重要となる。そして、それを客観的に示していくかが長期的に必要である。

このタイプは目標を下方修正する必要性があり、理解してもらうためにもこうした作業が必要。


2.は、経験上難しい・・・。どこに見せ場を持つかをこちらも戦略を持つ必要があります。

このタイプは、あまり重要項目以上のインフォームを避けており、オーナーさんが納得するまでの言葉を発するまで、こちらが待っていることが多い。

つまり、こちらがあまり誘導しても仕方がないということです。「押しつけがましいな」と強要されている印象を受けているということにもなりかねません。

ですので、黙々と治療していく中で、対象者が変わる⇒その変化に対象者が気付く

という循環を形成するということを考えています。


3.は、こんな経験をよくします。

説明をしっかりと行います。と思うかもしれませんが、内容をよく確認してください。

つまり、本当にその情報を必要としているか?説明を聞きたがっている割には、「ああ、そうですね。」と簡単な返答の時もあれば、逆に食いついてくるときがありませんか?

こうした場合、本当に知りたいことは何か??を見極め、しっかりと説明する必要があると思います。

こうした心理状態を読むことが治療スキルには必要です。心理合戦はつきものです。

これらのことから、説明を行う内容を決めてしっかり行う型と

反応如何によってはそうでもないぐらいの説明にとどめておいても問題はない型としました。


リハビリテーションは治療と評価を繰り返していく過程です。

そして、対象は時に犬ではなく、オーナーさんであることもあります。こうした治療技術だけでなく、会話相手の表情などをみるなどの心理合戦のような多角的な戦略を持っていることが大事なのです。
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# by kengou0820 | 2012-04-09 00:03 | トピックス

障害犬のために

先日、横浜では送別会を私のために行っていただきました。

一年しかいないのに、それも、半分以上は自分の我がままのために職場をやめていくのに、暖かいおもてないは、今後の私を奮い立たせてくれるものとなりました。

このブログは、無くそうかどうしようか迷いましたが、今後も何かの役に立てればと思い、できる限りリハビリテーションについて書き込むことに決めました。

リハビリテーションは、開拓の分野です。

とはいえ、なんでもやればいいというものでもありません。試行錯誤は必要ですが、あくまでも対象者の治療効率が向上することが大事です。

ですので、この効率性をあげること 対象者に全霊を注ぐ 

この2点を私のリハビリテーションコンセプトにして、改めて知識を整理していきたいと思います。


改めてブログを復活させ、見ることができなかったなんてことのないよう、メルマガ登録していただいている方には、同じ内容のもの+α するときもありますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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# by kengou0820 | 2012-04-03 18:26 | トピックス

職場変更にあたり・・・

約4年間活動を続けてきた障害犬のリハビリテーションですが、3月をもちまして終了ということになりました。

理由は、私の職場異動によるもので、これ以上の活動を継続することは難しくなりました。

後任はブログで出会った taka さんにお願いすることになりました。

私としては、悔いも残っていませんが、心配はあります・・・。

それは、私自身がもう障害犬を触れないこと・・・。

今までも、多くの奇跡を起こしてきたダックスのヘルニアをもう触ることはできませんが、何らかの形でこれからもできたらと思いますが・・・。

とりあえずは、

2月に杉並終了

3月に横浜終了

となります。

それまでに、何かリハビリの必要な方がいらっしゃいましたら、一緒に考えていきませんか??
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# by kengou0820 | 2011-12-29 23:49 | リハビリテーション実践日記

クリニカルリーズニング ケース膝疾患

今回は、クリニカルリーズニング実践例を紹介したいと思います。

前回では、理学療法は対症療法ではないことを重点的に伝えました。

では、現場ではどのようなことをしているのか??

一つは探偵や刑事のような一つの情報から色々と推理すること。と述べました。

つまりは、一つの現象から多くの考えを持ち、効率のよい評価・治療を選択することの一連の流れをいいます。

多くの考えを持つということは逆に効率が悪いと考えてしまいがちですが、これは本来、学生時代に行ってきた臨床実習に似ています。

多くの評価から多くの問題点を上げだし、そして、治療をするといったところでしょうか?

でも、当時の私には、それが精いっぱいでそれ以上は考える余地もありませんでした。

今いる学生にも、そういうことを求め、私たちが同じ歴史を繰り返している可能性があると思いました。

なので、改めて今後の自分自身そして、同僚などの教育のためにも、こうしたクリニカルリーズニングが必要となるのです。


と話は長くなりましたが、今回は人の例で、若い男の子で事故のために高原骨折をし、膝関節のROMが現在伸展-10度・屈曲100度付近に回復してきた例を挙げます。


入院時のROMが膝屈曲80度・伸展-20度を考えると、ここまでこれたら、一つの区切りとして何とか良かったと思っていたのは、今までの自分です。

しかし、ここで、問診などを繰り返し、徹底的に情報を抽出していくことにしました。

例えば、曲げるときに、ただ曲げるだけではなく、

曲げはじめ?
曲げる途中?
曲げる最後?
曲げるところから伸ばすところへ切り返すとき?

少しくどかったですが、曲げるという行為だけでも、これだけの考えられる部分が存在し、曲げられないから関節を曲げる、筋肉を緩めるというだけではなく、

「どの相で問題が起きているか?問題が起きている部分を明確化する!」

この方で言うと、切り返すところに問題がありました。

特に訴えで、曲げるときに「内側が痛い。」とありました。

うつ伏せで評価したのですが、股関節は大きく屈曲・外旋し、大転子あたりにも疼痛を訴えていましたので、運動パターン(動かし方)に大きな影響があることを仮説立てられることができました。


そして、検証です。


股関節を中間位にし、膝をコントロールしようとすると、膝裏のハムストリングスの内側側特に半腱様筋という筋が、膝を伸ばすときも曲げるときも常に収縮していました。

そして、それを痛みとして訴えていました。

反対側では、伸ばすときは遠心的に収縮していましたが、曲げるときにはむしろ緩んでおり、曲げやすくなるように流動的になっていることが言えますが、この術側では、膝蓋骨の動きさえも途中で止まるぐらいの筋収縮でした。

ここでは、3つのことが確認できました。

1.膝を曲げるのに、股関節まで大きく運動に用いている。

2.痛みがあったのは、筋性で、持続的に収縮した状態で相反的な交互運動ができていない。

3.筋力があるにも関わらず、動かせないということは、こうした収縮の切り替えトレーニングを考えていく必要性がある。

ということです。

この3つを念頭に治療を進めていきました。

その流れをまた次回に報告したいと思います。
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# by kengou0820 | 2011-11-29 22:35 | リハビリテーション実践日記