肢を使わない障害犬 1

障害犬をお持ちの方であれば、なるほどを思われるかもしれませんが、一旦障害を受けた後その肢を使わないようにして日常生活を送る様子が確認されると思います。

先日、研修に行ったときに獣医師さんと話したテーマでもあり、

「骨折部の状態はもういいので、もっとついてもいいはずなんだけど、使おうとする意思がないんだよね。」

今回診たトイプードルのシン君は、右前肢を食いちぎられ骨折してしまいました。

肢はやせ細ってしまい、本人はほとんどつこうとはしません。

ある程度治っているからついてもいいはずなのに使おうとはしない、これはなぜなのでしょうか??

私の仮説は、

①まずは、肢を使わなかった期間に使わないボディイメージ・スキーマ(この言葉については他の記事を参照してください。)が出来てしまったこと。つまり、このケースであれば、右前肢を使わないイメージが構築されてしまい、それに適応してしまったことが考えられます。

②そして、本能的な部分で言えば少しおおげさかもしれませんが、犬の先祖はオオカミです。彼らは肉食でいつ食われるか分からない状態。もし、このような状態になった場合、すぐに今ある状態に適応しなければ、外敵に襲われてしまいます。

ですので、早いうちに今ある状態に適応していくことで外敵に対応していくのではと思います。

彼らは、もともと大脳で考えるというよりは、錐体外路系の要素である反射的・自動的な部分が強調されやすいので、適応が急速に高まっていくと考えています。


では、この状態をどうすれば改善方向に向かっていくのか・・・?

次回では、その方法を私なりに考えていきたいと思います。
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by kengou0820 | 2008-10-30 01:24 | トピックス