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動作を見ることのポイント・軸となるもの

理学療法士として、必ず行わないとならないことは動作分析であり、また難しいのも一つの特徴です。

何を見なければならないのか?学生さんに「足ばかり見ないで、上(肩など)も見ないとだめだよ。」といっても、その根拠が明確にならず、かえって学生さんの不安をあおる結果となったこともあります。

そんな中、基本としないとならないこと、つまり動作を分析するときに自分が軸とするものを持つ必要性があると思っています。

それには、運動というものが姿勢が時間的に連続して変化したもので身体と重力方向の関係=私たちが動くときというのは、常に重力がつきまとうことが挙げられます。

それに対し、私たちは支持基底面を背景としたものを持っています。そこから得る反力情報を基本として重力に対して、姿勢緊張を瞬時に変えて対応するわけです。

もちろん、瞬時に対応できなければ、それを助けるべくシステムが備わっています。平衡反応や立ち直り反応といわれているものです。

これにより、私たちは歩いたりすることの単純な課題や、歩きながらしゃべったり、障害物を交わしたりと姿勢を連続的に変えていくことができるわけです。


では、軸とはなんでしょうか??軸とは、経験なども含まれますが、動作を見るときに自分が持つ基本的に何があれば、その動作ができるのだろうか?というものが明確に存在しているかです。

私は、その運動に必要な要素(コンポーネント)を動作分析を行う際に持つことにしています。

例えば立つときには、体幹を前方に屈曲させ、重心線を足の上に乗せ、そのときに起こる床反力情報から、骨盤を前傾させることで、床を押すだけのパワーが発生し、伸展方向へ立つことができる。という風な流れです。

運動学で習ったことのあるもので低レベルな言い回しですが、これに筋緊張などが含まれると難しくなります。

しかし、これも経験によりある程度の要素を自分なりに把握できたことで、自分の中で引き出しができました。

まずは、必要な要素を考え、その中で重力との関係をアライメントを含めて考える。時には運動学・アライメントなどの解剖学・立たせるための姿勢制御系などが背景となる神経生理学を交えて考えなければなりません。

takaさん。また、一緒に色々考えていきましょうね!!

by kengou0820 | 2010-04-14 22:08 | トピックス