機能解剖を考えていく

今日は犬の解剖学を考えていきます。これは、私なりの解釈であり、他の方々の見解は全く異なる可能性もありますので、あくまでも臨床の中で感じてきたことを中心に述べていきたいと思います。

まず、解剖を考えていく時に、地球という環境の中で私たちは生活しています。

何を意味しているかというと、地球上にいる生物は重力環境下で生きているということです。

生物は重力に抗するために筋肉を活動させて生きていく必要性があります。

これを抗重力筋といいます。

人間で言うと、脊柱起立筋・腹直筋・内外腹斜筋・ハムストリングス・下腿三頭筋などが挙げられます。こうした筋肉が適切に働かないと、どうなるかというと、一つは老人に見られる円背という姿勢などがそうです。しかしながら100%弱いというわけではなく、人間の素晴らしいシステムとして、他の筋肉が代わってこの姿勢を維持するかのように働こうとします。

これを代償といいますが、抗重力筋が働きにくくなると、他の使いやすい筋肉を使います。

これを高齢犬で発見することが出来ました。

一つはハムストリングス。

この筋肉は人間で言うと膝の後ろに留まっていますが、犬では、アキレス腱まで伸びている非常に長い筋肉です。

ですので、この筋の機能低下は腰の痛みなども引き起こしてしまう恐れもあります。どちらが先かは分からないことが多いのですが、多くは腰に問題がある場合にハムストリングスが萎縮していることが多いのです。

これを、促通していくと、面白いように腰の丸みが改善し、アキレス腱の張りも出てハムストリングスが働きやすくなるのです。

まずは、こういう関係性を見つけることが怪我の予防指導などに繋がる可能性があります。

あんまや針灸などのような対症療法ではありません。今後の日常生活にどのようにつなげるかをかんがえていくことがリハビリテーションでは重要なのです。
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by kengou0820 | 2011-02-08 22:26