リハビリテーションプログラムについて

リハビリプログラムにおいては、評価などから様々な情報を抽出し、問題点を挙げていき、目標を掲げ、それに合わせたリハビリテーションを挙げていくことを述べてきました。

これには、常に個別性があることが前提であり、単一化したプログラム(リハビリ=水泳やダックスのヘルニア=水泳)ではないことを了承してください。

更にはリハビリは、マッサージだけでなく運動学習ということが付きまといます。つまりは、動きを学ぶということなのです。

運動学習とは、障害を持った方々に対して、最適な課題を選択し、練習によって獲得し、目標である日常生活動作を獲得することにあります。

これには、転移性、動機付け、行動の変化、保持・般化という要素があります(文献より引用)。

1.転移性
 練習課題の成果は最終目標となる課題にあらわれる必要性があります。これを転移性といいます。
 課題特異性で、必要な課題そのものを練習するという方法が原則となるそうです。
 しかし、臨床場面では、例えばトイレ動作を獲得するときにお尻を回すということができないとした場合、トイレ動作そのものを練習することと(これには何かにつかまって回るなどの環境要因も重なります)、お尻を回すという動作に必要な身体の調整を行うこと、この二つが挙げられます。
 ポイントとしたら、どちらもトイレ動作という目標に達成するための要素を練習しているといえます。

2.動機付け
 練習は能動性が必要となります。犬で難しいのは、口で伝えることは困難であり、どういう方法を使うかというと、おやつなど、その子の能動性が生まれるような行動を誘導していく必要性があります。このように、「よし!やろう」といった行動に結びつけることもリハビリでは重要なのです。

3.行動の変化
 行動の変化は、練習によって起こります。大事なのは量(頻度)・難易度・フィードバックです。 課題獲得のためには練習量と頻度ですが、何より大事なのは、課題設定です。
 つまり、難易度です。
 この難易度設定が治療成績を左右するとまでいわれており、やさしすぎても、難しすぎてもダメであるということです。
 私の臨床のポイントとしては、適度だと感じる瞬間は、練習を行っていても、コンセントレーション(集中)しているときです。通常、自分にとって利益のあるものに、動機付けが起こり、興味を引きます。それが、集中という概念に置き換わり、学習し、運動を覚えていくのです。
 ですので、目つきが鋭くなったり、動かしている手や足にすごく集中していたりということがいえると思います。実際には、こうした時にすごくパフォーマンスの向上がみられるのです。
 最短で、最終目標に到達するためには、こうした課題の設定がプログラムには計算されていかなければなりません。

 次回は、リハビリテーションプログラムの中の実際の症例を通したことと、保持・般化ということを考えていきたいと思います。
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by kengou0820 | 2011-02-24 00:21 | トピックス