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感覚とは

今日は、感覚について考えていきたいと思います。

ひとまず一般的に感覚というと考えられるのは、絵を描く時の筆のタッチの感覚や、運動をしているときに身体を動かす「この感覚だよ!」なんて使う場面をよく見ます。

要は、何かしら課題や環境に対して働きかけるときには、何かを情報として身体で受けながら、運動を介して表現し、感覚していると言えます。

感覚の定義は、特定の器官を通じて外界環境や身体内部に関する刺激を選択的に受容し、上位の大脳にその情報を送るとあります。

大脳は、その情報を基に運動を組み立てたりして、脊髄で実行させます。その時の姿勢なども様々な経路を使って同時進行に進めているわけです。


ところが、障害を受けた人・犬はどうでしょう?

麻痺があるということは、運動だけでなく、感覚器官である皮膚や筋肉そして、その中にある感覚受容器にも影響を及ぼします。


こちらが、Aという適切な刺激を感覚器官に対して入れたとしましょう。
(Aという感覚を皮膚のマッサージとします。)

ところが、麻痺により感覚に異常がある皮膚に私たちが思っているような触り方で行うと、Aのつもりで送った感覚が、実は脳ではBという感覚を受容する可能性があります。

その結果、脳は快・不快を表わし、不快であれば嫌がったり、最悪怒ったりするわけです。

となると、一工夫が必要です。

ただ、触るだけでは決してなく、触った時にどのような反応を示すかといった感覚の強さなどを変えなければなりません。

なので、ただ触ることが大事ではなく、触り方が非常に重要なのです。


今回のように勉強会や日々の臨床の中で感じたことを素直に文献を通して記述できればいいなと考えています。

では、次の機会には様々なエビデンスなども通して、綴っていきたいと思います。

by kengou0820 | 2011-07-04 01:44 | リハビリの研究~文献抄読~