固有感覚について

 脊髄系疾患の犬では、後肢によくナックリングと呼ばれる現象が見られます。これは、固有感覚系の欠如とあります。私もよくこの言葉を使いますが、では固有感覚とは何なのでしょう??と考え、様々な資料を読んでいました。飼っている犬の中で、もしこの現象が見られる方には、参考になるかもしれません。

(固有感覚とは)
1.生体自身の内におこる現象の受容、特に筋・腱・関節・血管壁などからの求心性(刺激の受容)を指す。
 
2.環境に対して反応し、受容・統合する能力。

3.筋・腱・関節および前庭からの感覚で、身体の運動や位置についての情報を提供する。身体や手足の位置や姿勢を監視する内部感覚であり、筋肉の位置や張力を自覚する感覚である。

 ・・→とあります。要は環境に合わせて動くときに、この情報を基にして重力に抗して活動し、ずれが起こった場合は修正し、適切な運動を適切な姿勢を持って対応していると考えられます。

 しかし、ナックリングを起こしている犬はどうでしょう?気づくことなく脚をそのままにしていたり、後肢を無視した歩き方をしたりなど、これこそが固有感覚の欠如している状態では?と考えます。

 では、対処法ですが、これには様々な意識を考える必要があります。
①覚醒・・・目覚めた状態で、刺激を受け入れられる態勢が整った状態。

②注意・・・諸対象や経験の中から、ある特定のものを取り出してはっきりすること。

③自己意識・・・自分が何をしているのか知り、気づいている状態。

 犬に、③を求めることは非常に難しいことです。しかし、こちらが刺激を加えて注意を向かしたり、適切な姿勢に修正することで、凄く集中していることがあります。これは、自己意識に少し近づけた介助を行えているのかなと後でいつも思っています。

 自宅で、リハビリを行わないといけない方には、これらの点に気をつけて頂ければ、凄く集中している姿が確認できるかもしれません。
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by kengou0820 | 2008-04-06 21:37 | トピックス