犬が4つ足で立つこと

犬は人間と違い、4本の足でその姿勢を維持しています。

しかしながら、脊髄損傷などで後肢の自由を失った子は、前肢での生活を余儀なくされます。

柔軟な中枢神経系を持っているので(私が関わってきた中での仮説ですが・・・)、その適応能力は高く、雰囲気としては「後ろが使えなくなったから、前だけでいいや。」という感触を受けています。

ですので、筋肉・関節の状態も悪化するスピードも早まり、適切に立位をとらせようとしても上手くいかないことが多いです。

そんな中、最近では関節の状態を考えるだけでなく、歩いているときや立つときに最初につく「肉球」という部分に着目しています。

よく私の調べた文献では、「固有感覚が障害されているから、ナックリングを起こす。」とか、書かれています。

関わった中で、私自身も少しずつではありますが、そのことが理解されてきました。

しかし、人間が足をつくときに最初に接地するのは、踵いわゆる足の裏であり、犬では肉球部分となるわけです。

最近の介助の中で、この肉球の状態を変えることに挑戦しています。

肉球は、多くの感覚器官が存在し、汗を出したり、中には栄養を摂取している時もあると、何かの本で確認したこともあります。

つまり、ここには、犬が動いていくのに大きなヒントが隠されていると思っています。

肉球をマッサージ、皮膚をさするようにモビライズしていく、水分を含ませるなど行なっていくと一つの変化を確認しました。

それは、足の筋肉の刺激になったことです。

まめちゃんは、この最近この肉球に取り組むことで、筋収縮を取り戻してきました。

と同時に、動かしていると興味を持つかのように見たり、そそかっしい行動がほとんどなくなり、集中している場面が多くなりました。

これは、肉球の状態変化が、まめちゃんの中枢神経系に何らかの変化をもたらしているのではないかと考えています。

人間では、足をついたときに、その情報を素早く検知して、支持へと行なうシステムがあります。

これは、犬でも言える可能性があるものであり、そのついた情報が少なければ、検知できませんから、支えるという指示が送れないわけです。筋肉的には、これをウィークネスといいました。

下肢全体を把握してきたことで、筋・関節だけでなく、こうした感覚器官への配慮も必要であることがわかりました。

後は、4つ足で立つということを考えなければなりません。

これは単純に立たせてバランスをとるという練習を機械的に行なっていたのでは、上達はしないと思っています。ただでさえ、コントロールしにくい犬に対して、立つということを理解させるのは難しいです。

ですので、立たせる動機付けを確認させる→何かそうすることで変化を植え付けさせる→喜びに変える(学習する)

関わってきた中で、このような流れが必要な気がします。
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by kengou0820 | 2008-07-25 00:56 | トピックス