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まめちゃんの脚伸び始めています

 今日は朝から雨。5時半現在もやむことなく降り続けています。

 そんな中、10時半ごろ、まめちゃんが来られます。

 今日は写真を撮っていませんので、文章で伝えられる範囲で、頑張って示して行こうと思います。

 脚についてですが、ナックリングということは皆様もご存知だと思います。

 床に対して、肉球のある足裏がきちんとつかない状態で、そのため、股関節のあたりの筋肉もきちんと働かない状態です。

 私たちが、また皆さんが足首を痛めた状態を想像してみてください。また、痛めたことがある人なら分かると思いますが、足関節がまともにつけない状態では、股関節(つまりお尻)を上手く使うことが出来ず、体重をかけないように破行を示します。

 この歩容では脚の感覚が悪くなりますので、筋肉も下肢の感覚に合わせてその働きを制限し始めます。
 
 この状態が長く続くと、筋肉の萎縮が起こり始めます。しかしながら、神経系の障害を持った症例では、感覚の障害もありますので、この状態をウィークネスマッスルというわけです。

 さて、話は替わりますが、今日のまめちゃんのポイントは、後肢機能の改善(筋の長さを再獲得する)です。
 
 まめちゃんの左脚は、かなり短縮した状態でまともに床につくことができません。更に仮に脚が着いた状態でも、感覚が働かないためか、股関節周囲の緊張がなかなか高まりません。

 まずは、肉球の刺激と関節をこまめに動かし、少しずつ伸びていくように働きかけます。右脚はかなりいい状態になってきましたので、三肢刺激を中心に立位保持の練習を行ないました。

 左脚に関しては、もう少し練習が必要です。ただ、飼い主さんがこまめに練習を重ねていただいているので、関節は伸びるようになっています。

 このように、練習風景を見ていただきながら実感していただくことは非常に大事ですね。

 練習時間は、1時間以上にも及びますが、まめちゃんの集中力は以前よりも高くなり、注意が脚のほうに向くことが多くなりました。

 自分がされていることに対して、何かを感じようとしている表れかもしれません。

 トリミングテーブルの上で行なっているということもありますが、かなりの集中力に今後が楽しみですね。

 今回は、

→脚をしっかり伸ばす(肉球に刺激を入れる)
→少しずつ荷重していく
→立つ姿勢をとったらお尻などを刺激していく(四肢で立つ時間をとにかく長く)
→三肢刺激・後肢刺激などバリエーションを変えて、荷重に対し注意を向かせる

 ことを行ないました。

 また、今度のときにどう彼が変化していくかが非常に楽しみですね016.gif
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by kengou0820 | 2008-06-22 17:50 | リハビリテーション実践日記

忙しかった・・・。

 今日は休みだったのですが結局帰ったのは、9時・・・。

 何をしていたのかというと、私の友人が病院に研修に来ていたので、そのおもてなしにお昼ご飯をごちそう。

 昼から一休みしようと思ったら、診療終了後、症例の勉強会があるから、でなくちゃ!!とがんばり、その後は後輩の指導・・・。

 何かしら動かないと気が済まない一日でした。

 明後日の日曜日はまめちゃんが来られます。

 どういう状態になっているか楽しみですね。

 また、獣医師さんより、紹介に上がった方がいらっしゃいます。

 まだ連絡はございませんが、本格的な大型犬らしいので、勉強しなくちゃいけませんね。


 ところで、大阪では楽しい日々を過ごしました。

 ある犬ねんの方とも会えましたし、飲むばかりで身体がどうなるかと思いましたが・・・。有意義な時間となりました。

 私自身今回の講習会で色々と確認できましたので、非常に良かったです!

 これからは、もっとハンドリングの技術とその考え方、神経系の勉強の課題がはっきりと見えましたので、頑張りどころです!!


 
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by kengou0820 | 2008-06-20 23:26

皆様ただいま帰りました!!

 一時間ほど前に大阪から戻ってまいりました!!

 疲れました~~。でも、私にとって、今回の講義はセンセーショナルで、私にとって、人における理学療法や犬の介助においても、様々な確認をさせていただきました。

 今まで自分がやってきたことの再確認を行なえたので、これからの努力ももっともっと行なっていきたいと思います。

 ブログアップはまた、行ないますので、これからも宜しくお願いします。
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by kengou0820 | 2008-06-20 00:05

筋膜について(関節可動の知識として)

今日は、関節を動かすときに知識として必要である、筋膜について考えてみたいと思います。

筋膜は身体の骨や筋肉、内臓、神経、血管を覆い支えている部分である。(結合組織の膜)
身体の表層から深層まで繋がり、立体的なくもの巣状に張り巡らされている。

浅筋膜(皮下筋膜):コラーゲン・弾性繊維がある。緩く編まれた性質の為、身体が柔軟に動けるような支持器官である。

深筋膜:コラーゲン・基質(GAG:グリコサミノグリカン)・水分を含む。筋肉間が円滑に動くために働く。

図があるとよくわかるのですが、ちょっといいものが見あたらなかったため、簡単に言うと、皮膚には浅い層(表皮)と深い層(真皮)に分かれており、筋膜は深いところまで蜘蛛の巣状に張り巡らされています。

そこにエラスチンやコラーゲン・基質があり、筋肉が動くときには円滑に進めているわけです。

その基質とは?
ゲル状の無定形で、物質や細胞間の代謝(成長・接着・分泌)をする。
主成分は組織液、グリコサミノグリカン(ヒアルロン酸も含む)などがある。

関節が動かなくなると何が起こるのでしょうか??

不動→結合組織の変形性減少→筋膜での変化→基質とコラーゲンの反応(水分の減少・CAGの減少・潤滑作用の低下・化学的架橋の増加・繊維間距離の短縮)→組織の反応→可動域の減少

これらを分かりやすく言うと、動かさないと滑走が起こりませんから、ドアのように錆びて動かなくなりそのまま固まってしまうのです。筋肉で言えば、水分を失い、筋膜間で短くなり、くっついた状態でやがて動きを失っていくのです。 

まめちゃんの飼い主さんにはよく見ていただいたので、何となくイメージがわくかもしれませんが、基本的には隣り合う筋肉に動きを入れる。癒着傾向にある筋膜をはがすことを行ないます。
そして、筋の走行に対して横方向に捻りを少し入れて行くことで関節の動きを少しずつ出していきます。


  動きを入れること ⇒ 結合組織が変化する。
 *水分ならびにCAGの産生・増加
 *ゲル・線維比の正常化
 *コラーゲン線維の潤滑作用、線維間距離増加

  基質の構成要素が増加していく

これらをイメージしながら、筋→関節へと動きを入れていきます。

ただマッサージして関節を動かすのではなく、こうした筋膜→筋肉のことを考えることが非常に重要です。

筋膜については、私も本当に一握りしか知らないことも多いので、まだまだ勉強中です。
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by kengou0820 | 2008-06-10 23:33

世界ウルルン滞在記を見て

 10時頃だったでしょうか、ふとテレビを見てみると、世界ウルルン滞在記という番組をやっていまして、タイで飼い主のいない犬たちに対して、保護する施設が紹介されていました。

 芸能人のkabaちゃんが滞在し、そこで出会った障害犬にウィッシュと名づけ、自分がリハビリをする姿が放送されていました。

 この子が立てるようになった姿を見て、感動したkabaちゃんを見て、私も介助を始めた当時のことを思い出しました。

 初めて立てる喜び、自分の思い通りに頑張ってくれたことに対する嬉しさ、上手くいかない悔しさ、全てのことが脳裏をよぎってきました。

 それはいいとして、この施設には1001頭もの犬が存在しており、様々な状態に合わせて区分けしているようです。

 日本にはこのような施設がありませんから(私が見た限りですが・・・)、これは素晴らしいことですね。

 近い将来できればいいなと思う反面、捨てられる犬が少しでも減ればこのような施設を作る必要性はありませんから、そうなればいいなと思います。

 障害犬を持つ飼い主さんのハートは、一般の飼い主さんにも是非知ってもらいたいです。

 健常な姿を失っても、治癒することを願って奮闘する姿を見ると、私も自分の愛犬に対する接し方など見直すことが本当に多いです。少なくとも私が接してきた飼い主さんは、みなそうです。

 その姿に私も是非今後とも答えていきたいと改めて決意しました。

 話は替わりますが、こうしたテレビ放送は頻繁に行なって欲しいですね。

 今日は一日仕事をしていたにも関わらず、何だか充実した一日になるようにしてくれたぐらいホットさせてくれた話題でした。
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by kengou0820 | 2008-06-09 00:46 | トピックス

まめちゃん:脚がようやく伸びたようです。

 まめちゃん。この日も朝から群馬より来られました。

 この日の課題は、前回の関節の動き具合がどれくらい維持され、また、どれくらい今回で伸びていくかを確認しながら、介助を行ないました。

 そして、もうひとつの課題。私自身が飼い主さんとどのように関わるかでした。

 まめちゃんの特徴として、前脚で支える経験が強く、後脚は完全に無視された要素が強く、伸展することはほとんど難しい状態です。

 関節は、拘縮にに近く、なかなか伸びません。

 時間をじっくりとかけて、筋短縮との勝負です。

 少しずつ関節の動きが良くなり、立つ準備が出来てきました。

 せっかくなので、車椅子を利用して立たせる練習です。

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 車椅子を使用した中でもこの練習であれば、まめちゃんは集中できるようです。

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 そして、脚を交互に動かして感覚入力を強調していきます。

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 これを、飼い主さんにも体験していただき、自宅で行なえるように関わっていきました。

 歩く感触としては、脚がだいぶしたに下がってきたようです。特に、右脚は地面すれすれになり、もう少しで、支えるところまできそうです。

 もちろん、それが実用的になるとまでは判断できませんが・・・。

 飼い主さんには伝えました。「犬の中枢神経系は柔軟性がありますから、何があるか分かりません。」と・・・。

 ある意味無責任かもしれませんが、期待を持って欲しいと同時に、何とかしてあげたい私なりの言葉です。

 しかしながら、全国には歩くのは難しいと言われているにも関わらず、復活を遂げている犬たちはたくさんいます。どんな症例にもチャンスがあるということではないでしょうか??
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by kengou0820 | 2008-06-08 20:37 | リハビリテーション実践日記

まめちゃん待ってます。

明日は、まめちゃんが来られます。

まめちゃんは凄く暴れるので(彼の愛情表現です)、先週ようやく組み立てたトリミングテーブルを使ってみようと思います。

明日の予定は、関節の動きが先週よりもどれくらい維持されているか?というよりも、それ以上の動きが出ているかが、介助の焦点となります。

それ次第では、立つ練習をメインに考えていますし、まあ、ゆっくりと丁寧に介助を行なっていけたらと考えています。

明日の様子もブログアップ予定です。宜しくお願いします。
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by kengou0820 | 2008-06-07 21:46

生活スタイルの改善へ

 6月より、心機一転。職場も変わり、身体も少しずつ慣れてきたところです。

 前の職場では、やや通うのに距離がありましたので、毎朝7時起きでしたが、今でもそれが続いていて、いい傾向です。

 そして、6月からは朝も散歩して、昼休みも身体を鍛えるようにして、身体の維持を勤めています。

 朝の散歩は犬たちにとっても大変嬉しいことのようです。

 まず、帰ったときにいたずらが少なくなったことが一番に挙げられます。やはり、いたずらが少ないことは、犬のストレスだけでなく、こちらのストレスの軽減にもつながります。

 今は梅雨時で昼間は雨が多いので、朝雨が降る前に散歩に行くことが出来れば、夜の散歩量も少なくなります。

 わずかな時間でも犬にとっては本当に幸せな時間なのですね。

 今週はまめちゃんが来られるも、あいにくの雨ですので自宅でのリハビリです。

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 ↑こうした幸せな時間もいつまで続くかは分かりません。

  一日・一日を大切に可能な時間を共有できるように精一杯努めて行きたいと思います。

  そうすることで、犬たちも幸せを感じ、生きている価値を見出すのではないのでしょうか?

  障害犬も一生懸命生きようと頑張っています。こうした症例に少しでも明るく振舞ってもらうためにもdog is my familyは頑張っていこうと思います。
 

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by kengou0820 | 2008-06-06 22:02 | 愛犬・犬を綴る

paoくんの介助実施:歩ける喜び

 paoくんは、このところ絶好調な様子。
 
 目の輝きが違うんです。何かを察知したかのような鋭いまなざしは、初めて会った日のpao君とは全然異なる印象です。

 今日も、少し起こしてみると、四肢を必死に動かし歩こうとしています。

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 ↑あまり必要性はなくなりましたが、左足の突っ張りを軽減するため、呼吸を整えてから、関節運動を促していきました。やはり、呼吸を整えると適切な緊張になるようで、不必要な過緊張は抑えられるようです。

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 ↑ここから先は歩く練習を中心に・・・。動画でないのが残念ですが、少しは歩けるようになって来ました。

 足のコントロールは不十分で、ここは課題ではありますが、本人が動く意志を十分に示してくれますし(実際時間の半分は歩行訓練に充てています)、今までにないこの反応は未知の部分を示そうとしてくれている気がします。

 是非ともこのモチベーションを維持し、様々なシチュエーションの中で練習を行なっていけたらと思います。

 ところでナナちゃんも好調な様子。

 このいい調子が二人とも続いていけたらいいなと思いながらブログを打ち込んでいます。
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by kengou0820 | 2008-06-05 22:05 | リハビリテーション実践日記

評価のツール

 私が犬を目の前にして検査を行なう際、基本原則があります。

 まずは、全人的に個性を評価することにありますので、それが一つ。これが大きな根底にあります。

 まず、どんな子でも同じ子は存在しません。住む環境が皆違うように、環境に合わせて柔軟に変化し、独自に性格を持つようになります。

 そして、精神状態。たいていの子は緊張して、上手くいかないことが多いです。それでも、私はそれを一つの個性として受け取り、その中でいい力を発揮することが出来るかを見ています。これはいい面を見るには適していまして、通常我々は仕事のときは、悪いところだけを見てしまいがちですが、犬ではそうではなく、いい面を広げてあげるイメージを持つことが大事です。
 しかし、その精神状態だけでなく、病的なものを判断する必要性があります。例えばヒステリー・鬱・錯乱・せん妄など健常な状態ではまず見られない症状です。普段から犬と接していれば、何となく見抜けますし、臨床経験もありますので、その状態であれば明らかにこちらが期待した反応とは違うわけです。

 そして、歩容。歩けない犬が多い中、この部分は不明確ですが、現在研究中です。ですがポイントは色々あると思います。
 一肢・二肢以上の不全麻痺・完全麻痺は脳幹・脊髄。末梢神経系の疾患が伺えますし(まめちゃんがそうです)、平衡感覚が極端に悪い症例は前庭系の疾患、測定過大過少・協調性の障害などは小脳系やその経路にトラクトを持つ疾患の影響と考えられます。(paoくんがそうです)

 犬や猫が身体を動かすときは、まず大脳皮質と中脳から始まります。この動きを小脳が統合し、動きが行なわれ始めると前庭系が身体の姿勢を維持します。
 
 脊髄は身体の動きを脳から末梢神経、そして筋肉へ伝えるためと感覚メッセージを伝えるために機能して身体の動きをさらにスムーズに協調させます。
 
 一旦できたリズムを維持するためにCPGsが発動し、自動的な運動へと切り替わっていくわけです。ですから、私たちは歩くことを意識することなく、目的に向かって移動できるわけです。

 このように、動くときには、多くの神経系の活動が必要になるわけです。
 
 難しい話ではありますが、どうしてもこのことを理解しないと、神経系の障害を持つ症例には太刀打ちできません。

 通常皆さんが行なっているマッサージを施すだけでも、こうした神経系にトラクトしている可能性があるわけです。

 私の課題である中枢神経系の学習をこのブログを通して理解を深めて行きたいと思います。これはタグでは「神経生理学」・フォルダでは「神経系の学習」として残していきたいと思います。できれば、第一線で活躍されている方の御意見も欲しいと思います。
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by kengou0820 | 2008-06-04 13:34 | トピックス