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肢を使わない障害犬 2

では、前回の続きです。

肢を使わない犬に対して、私自身が考えるキーワードは二つ。

一つは「モチベーション」・「正常な犬の歩き方」です。

正常な歩き方は、私自身、あまりこの場では触れたくありませんので、もし興味がある人は掲示板にメールアドレスを入れてください。後で、返信します。

では、モチベーションです。要は、理学療法自体を快刺激にできるかどうかということ。

誰でもそうですが、「嫌なことをされるのをお願いします。」という人はいないはず。誰でも、気持ちいいとか、何か自分にとってプラス材料がそこにあるから、目的に向かっていくはずです。

ですので、私が特に気をつけることは快刺激であることです。

これには、各個々の個性が関わってきますから、飼い主さんへの情報収集が大事となります。触らせてくれるのか?家での関わり方・時間など、細かく採取してどのように関わるかを考えるわけです。

そこから、理学療法を組み立てるわけです。この経験は、日頃から人間と関わることで積み立てられる経験ですので、犬のみを相手にしていてもトレーニングされにくい部分です。

モチベーションアップには、
①上手くいけばご褒美をあげる
②ほめる
③楽な姿勢をとらせてあげる

です。これは、しつけと同じことで、彼らが今行なっていることに意味を成してあげるためにも、こうすることが必要と思います。

楽な姿勢をとらせるというのは、本人がリラックスしやすいポジションのことです。飼い主さんには、「いつもどのような姿勢で寝ていますか?」と聞くことで、分かります。上手くいって集中できれば、できるだけリラックスさせてご褒美をあげると、ゆったりとした気分になり、次への切り替えにもつながります。

こうした積み重ねが、リハビリを行なうことへの理解に少しでも近づき、消去された脚を再び使うことにつながるのでは?と今現在持っている仮説であると思います。
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by kengou0820 | 2008-10-31 21:13 | トピックス

肢を使わない障害犬 1

障害犬をお持ちの方であれば、なるほどを思われるかもしれませんが、一旦障害を受けた後その肢を使わないようにして日常生活を送る様子が確認されると思います。

先日、研修に行ったときに獣医師さんと話したテーマでもあり、

「骨折部の状態はもういいので、もっとついてもいいはずなんだけど、使おうとする意思がないんだよね。」

今回診たトイプードルのシン君は、右前肢を食いちぎられ骨折してしまいました。

肢はやせ細ってしまい、本人はほとんどつこうとはしません。

ある程度治っているからついてもいいはずなのに使おうとはしない、これはなぜなのでしょうか??

私の仮説は、

①まずは、肢を使わなかった期間に使わないボディイメージ・スキーマ(この言葉については他の記事を参照してください。)が出来てしまったこと。つまり、このケースであれば、右前肢を使わないイメージが構築されてしまい、それに適応してしまったことが考えられます。

②そして、本能的な部分で言えば少しおおげさかもしれませんが、犬の先祖はオオカミです。彼らは肉食でいつ食われるか分からない状態。もし、このような状態になった場合、すぐに今ある状態に適応しなければ、外敵に襲われてしまいます。

ですので、早いうちに今ある状態に適応していくことで外敵に対応していくのではと思います。

彼らは、もともと大脳で考えるというよりは、錐体外路系の要素である反射的・自動的な部分が強調されやすいので、適応が急速に高まっていくと考えています。


では、この状態をどうすれば改善方向に向かっていくのか・・・?

次回では、その方法を私なりに考えていきたいと思います。
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by kengou0820 | 2008-10-30 01:24 | トピックス

ウル・ラブのために模様替え

寒くなってきましたね。いよいよ冬の本格化でしょうか?ただ、今日の山梨は晴天に恵まれ、昼間は暑いくらいだったようですね。

私は、屋内でいつも仕事をしているので、外に出ていても数分程度なのでよく分かりませんでしたが・・・。

今日は、最近部屋の模様替えをしたので、その報告です。

このところ、まめちゃんを始め、私の部屋に多くの犬の症例が集まってきます。ですので、少しでも癒しをと思い、ポトス・サボテンなど管理の必要性の低い観葉植物を置くことにしました。

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このスタンドは結構高くつきましたが、花を色々変えて、アレンジができそうです。季節に合わせて花を変え、さらに、根がそこにつきそうなものもあるので、少し長めの鉢を買ってきて、そこへ植え替える予定です。

そして、もうひとつがウル・ラブの描写です。上手くかけず特にウルは黒いので、強弱が難しかったですが、雰囲気は出てくれればと思います。

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これからも、色々な絵を描いていきたいと思います。ウルとラブの写真からベストショットを選びましたが、久しぶりにしては書けたほうだと思いますが、やはりへたくそ!!でした。
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by kengou0820 | 2008-10-28 21:25 | 愛犬・犬を綴る

ついに!!!

私の一つの夢が実現しました。

それは、獣医師さんの元で指導を直接受けながら、画像診断をしたり、意見を加えていきながら、リハビリテーションを展開することです。

これが、一つの形となって可能となりました。

病院名の詳細は明かせませんが、理学療法の必要性を非常に理解して頂ける方々ばかりで、今後も様々な意見交換ができるようになったのです。

日曜日は、まめちゃん・ケンタ君の症例をこなし、別の日に多くの症例をこなす機会をいただけることは私にとって非常に光栄なことです。

今日は、理学療法士の仕事内容について触れたいと思います。

リハビリという言葉は知ってらっしゃる方も多いと思いますが、実際に行なっているのは理学療法士・作業療法士・言語聴覚士になります。

私は理学療法士でありますが、この理学療法士は主に「移動などの手段に関わる・下肢機能」が挙げられます。

そして、作業療法士は患者さんの日常生活に必要な動作について関わることが多く、家で洗濯・調理動作など実生活の事柄が対象となります。

しかし、実際の現場では、職種を問わず両方とも関わる必要性がありますが・・・。

そして、患者さんを最初に目の前にしたときに、行なうことは理学療法評価です。

これを行なうことで、問題点、短期・長期ゴールなどの予後予測など、身体機能面・能力面での評価・治療を行なっていくわけです。

しかしながら、私たちの職種は「医師の処方箋の元で・・・。」という言葉がつきまといます。これは、人間だけでなく、犬でも獣医師さんという方の元でということが必要であると思われます。

そんな中、今回、直接バックアップをいただけるということは本当に活動に必要でありましたし、更なるレベルアップのためにも必要不可欠でした。

これからのことを考えると、さらに責任感を持つとともに、多くの症例に関われることが嬉しくて早くその日が来ないものかと、今から楽しみでなりません016.gif
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by kengou0820 | 2008-10-27 20:36 | トピックス

英語学習の再開

先日、インターネットで色々検索していたら、面白いサイトを見つけました。

I KNOW!へようこそというサイトで、登録すると英語の学習が可能となり、それもマイペースで学習できるという優れもの!

昔、英語検定2級の資格を取ってからは、本当に英語から遠ざかってしまいましたが、今後の方向性に必要性が出てきたので、また始めてみようと門を叩きました。

レベルに合わせた学習が可能ですので、簡単なディクテーションから始めましたが、やはり久しぶりということで、ほとんど分からずじまい・・・。

負けてたまるか!!とまずは、毎日続けていくために10分から開始。

習慣づいてきたところで一日の勉強量を増やして行きたいと思っています。

どれくらい学習できたかも分かるので、進歩度合いを確認しながら勉強できるのは、モチベーションの維持にもつながりますし、面白そうですね。

これで、少しでも外人講師との会話が可能になればと思います!

さあ、頑張るぞ!!!
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by kengou0820 | 2008-10-20 00:49 | トピックス

年末ですね!

こんばんは。

今年も後2ヶ月ほどになり、いよいよ年末シーズンです。

今回は、実家に帰られそうもなく、寂しく家で過ごすことになりそうですが、年末辺りにウルたちと旅行に行こうかと計画しています。

場所は河口湖あたりでしょうか。この辺のペンション等検索してみて、いいところがありましたら、そこに泊まりたいと思います。

思えば色々なことがありましたが、今年は私にとってとても充実した一年となりました。

年明け早々、発表が二つありますので、原稿に取り掛からなければなりませんが、本業をしっかりと充実させ、犬のほうも頑張って行きたいなと思っています。

とにかくあと2ヶ月。気を緩ませないよう一日一日大切にしていきたいと思います。
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by kengou0820 | 2008-10-19 22:59

論理的思考の必要性

今日は読書の日です。

最近は本を読んではいますが、ブログの更新がままならなかったため、久しぶりではありますが、頑張って更新しようと思います。

今日は論理的思考について考えようと思います。

仕事柄論理的思考の必要性のある私は、先日本屋でこんな本と出会いました。

それは、論理的な考え方が身につく本という題名で、私に必要な知識が載っていそうな雰囲気だったので、即購入しました。

仕事柄と書きましたが、特に私たちは患者様と向き合う職業。

例えば、脚が思うように動かない脳卒中片麻痺患者様に対し、それが「なぜ脚が思うように動かないのだろう??」から始まり、「脚が動くためには、◎◎や△△の要素が必要で、原因はここにあるから◎◎を治療しよう。」この仮説から始まって治療を行なうという仮説-検証作業を行なっています。

しかしながら、私たちだけでなく、多くの方にも仕事だけでなく生活していくうえで論理的に考えることは、大切であると思います。

私が浪人生活を送っていたときの現代文の先生も論理的に考えれば、問題は解けるという考え方であって、当時は理解に苦しみましたが、今になって徐々にその必要性を感じてきました。

普段の生活でも、物事を深く考えるようにしています。

例えば、犬がいたずらをしてしまったことでも、「昨日はしなかったのに、何で今日はしてしまったのだろう?」から、始まり、様々な原因を考え、散歩量を増やしたり、少し関わる時間を増やしたりすると、驚くようにいたずらがなくなることがあります。

これを考えると、私が犬に対してストレスを与えてしまったことが原因にあると考えられ、犬のせいにはできないのが明白です。ところが、物事を深く考えないと、これを機に八つ当たりしてしまったり、必要以上に怒ってしまったりして、更に雰囲気が悪くなる可能性があります。

これは職場でもいえることです。

先日も先輩に色々とご指導を頂きましたが、今の自分のポストなどを考えていくにつれて、何で私にそのことを伝えるのか、その重要性が理解することが出来ました。

論理的に考えることで、へんに相手を恨んだりすることなく、自分の中で解決できることもあるようです。これは決して自己満足などではなく、自分自身の課題を発見することで、更なるモチベーションの向上・相手の意図を読むことにつながっていくのです。

そして、最も顕著になるのが、プレゼンテーションです。

最近では、人前で話すことも多くなり、こうした機会の中でも論理的思考が生きてきます。

発表では、ただその内容を伝えるのではなく、
「自分はみんなに何を伝えたいのだろう?」
「みんなは今何を知りたいのだろう?その情報とは・・・?」
「みんなが見やすいようなレイアウトは?」
「文字の大きさなど見ていて、発表中に退屈しないだろうか?」

と深く考えています。こうすることで、多少内容が乏しいときでも、
「分かりやすくて勉強になった」
「聞きやすかった」

の意見を頂くことができるようになりました。

普段から何気なくこうした考えを持つことで、様々な視点が増えて、それが思わぬ発見や相手の気持ちを知る手がかりになることは、私自身経験しましたし、今後もこうしたことが増えていきそうです。
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by kengou0820 | 2008-10-16 21:39

自分の身体に気づく

通常、私たちは自分の身体に特に意識することなく生活していますが、これは脳という中枢神経系が環境に応じた行動面の決定をしているからであると考えられています。

そして、中枢神経系に障害を持つとその行動面に著しく障害を受けるため、環境に適した行動が取れにくくなります。

これは、犬にもいえることであると考えています。経験上、後脚の自由が利かなくなったことでさらに自分の下半身を意識することなく、まるでそこを無視するかのような行動をよく目にし、それが、前脚の過剰なバランス反応として確認できます。

こうなると、前脚中心の生活となるので、さらに後脚は消去されたかのような行動で、この積み重ねが後肢の筋力低下・感覚障害を強めるのでは??と考えます。

私が今特に気をつけているのは、自分の失った感覚に対し、気づけることにどうつなげるか?ということです。

本来、犬は耳・背中を掻いたり、感情を示すときは後肢・尻尾ではカーミングシグナルがあるように喜怒哀楽を示しますし、犬の下半身は重要な役割を果たしています。(もちろん、上半身もですが・・・。)

これには、介助でもただ関節を動かすだけでなく、そこにどんな意味を持たせるかということが非常に重要になってきます。

私は、以下の言葉から、まめちゃんなど発症から長期間経過してしまった症例に対し、特に意識付けをしています。

①〔身体像(ボディ・イメージ)〕
 身体の内部からの感覚刺激や外部からの触覚刺激による身体のイメージで、自己存在やすべての運動の基礎をなす重要な要素です。
 いわゆる、感じられるままのからだということです。

②〔身体図式(ボディ・シェーマ)〕
 骨格のいろいろな部分を自動的に調整したり、姿勢を維持するため筋肉を緊張、弛緩させたりすることで、ころばずに移動したり、両側運動、正中線交差運動などの能力の基礎となっているものです。
 ラテラリティ(左右の概念、優位性)や方向性の概念が含まれています。

③〔身体概念(ボディ・コンセプト)〕
 自分の身体部位などについての知識(名称や機能について)や認知の概念のことで、自己意識の基礎となるものです。

 もっとも重要なのは、ボディ・シェーマです。刺激を加えることで得られたイメージをどう表現していくかが大事になってきます。

 私の課題でありますが、ただ立たせるだけでは、足りないことを感じていました。ですので、ラテラリティにあるように、両脚での活動・右前脚・左後肢といった対角線上に行なう運動、寝返りなどの正中線交差運動はボディシェーマを高めていく課題となります。

 人間の子供でも、まずは頭が座り、物にリーチして正中線交差が始まり、うつぶせ、座位、立位活動へと発展していきます。

 こうした過程を考えると、犬においても、犬らしさを取り戻すためには、ただ関節を動かす・立たせるだけでなく、その犬の個性(今まで生きてきた中での動き方・姿勢の癖など)を取り戻すことにあるような気がします。

 その個性を考えると、暴れていても急に落ち着いて言うことを聞くようになったり、気にもしなかった後脚を急に見つめたりと、何らかの変化を感じることが出来ます。

 概念こそ難しいですが、要はその子の個性を考えて、どうすれば犬らしさが出るかということで、ボディシェーマが変わってくると思います。
 
 今後は、これを基礎とした展開をもっともっと広げていきたいと思います。なぜなら、私には現在の状況ではハイドロセラピー・トレッドミルのような、高度な機械を使ったりすることができませんので・・・。
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by kengou0820 | 2008-10-14 22:29 | トピックス

低周波の活用

今日はまめちゃんを通して得た経験を基に、様々なことを考えてみたいと思います。

まめちゃんは、関節は拘縮に近いレベルで非常に感覚入力にも乏しく、筋の収縮が得られにくい状態です。

私は今まで、関節に対し可動域改善訓練と、様々な部位に刺激を加えて反射レベルを高め、その反動を利用した筋・関節可動域訓練を行なってきました。

今日は、まめちゃんの飼い主さんに今まで使っていただいていた、低周波の機械をお持ち頂き、持続的な刺激から起こる筋収縮を期待して行ないました。

この低周波の機械は、電気店で売っているもので十分活用できます。ただ、犬の脚と人間の手足では、大きさが違いますので、パットを外して直接皮膚レベルに当てる必要があります。

これを獣医師さんが改造していただいたようで、はんだこてか何かで固定し、使用しやすいものでした。(次回ブログアップします)

低周波を使う前にチェックしたことは・・・、

①皮膚レベルからゆっくり順応させていく

 中には過敏性を示す皮膚部位があり、これを痛みとして学習すると低周波自体を拒否するかもしれません。ですので、皮膚自体の観察が必要です。

②刺激の前に関節をしっかり動かし、その後に低周波を使いながら筋肉に刺激を入れて更に関節を動かす。

 関節を動かすだけで動きがよくなるとは限りません。関節自体動かしやすくなるとは思いますが、動かさないことには意味を成さないことがあります。

 つまり、使っていく訓練を行なわなければ、感覚として学習されないのです。

 話は替わりますが、低周波を使用しながら関節を動かしていくと、今まで以上に反応が違いました。これを考えると、臨床的には低周波だけで終わらせるのではなく、関節を動かしながら低周波を活用すると関節自体への刺激量の効果に対して増加傾向を示す可能性があります。

 その後の立位訓練では両脚が屈曲姿勢ではありましたが、若干支えることが出来ました。

 これが、コンスタントに証明できれば両者の活用が非常にいい結果をもたらす可能性が出てきます。

 今までは、関節運動と低周波は、どちらかしか行なうことができない環境であったと思われます。

 ですので、今後はその動かし方の内容と低周波の活用を伝えていく必要性がありそうですね。もちろん針治療でも良いかと思われます。

 12月にまめちゃんは、半年振りの検査を行なうようです。そのときは感覚神経・運動神経ともに実用レベルではありませんでした。今回も同様の検査を行なうようなので、その資料をいただき次第紹介したいと思います。
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by kengou0820 | 2008-10-12 12:28 | リハビリテーション実践日記

PCの調子が・・・

この最近PCの調子が非常に悪く、インターネットが全く使えない状態が10日間も続きました。

理由が分からないのですが、使えるときもあるようなので、今はこれで凌いでいこうと思います。

最近では、まめちゃんとケンタ君のほか、私の情報を見た関西圏の方が、山梨まで引越しされて来る機会があり、飼っている犬の様子を見て欲しいとのことなので、条件が整い次第介助開始ですね。

また、調子がずっと悪かったpao君も復活の兆しを見せているようで、もう少しでこちらの方も介助再開です。

そうなれば、またブログのほうも賑わいそうです。頑張って更新していきますので宜しくお願いいたします。

PCの調子が悪く更新が出来ない間も訪問して頂きほんとうにありがとうございました。
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by kengou0820 | 2008-10-10 14:45 | トピックス