先日ゴールデンレトリバーのいる家に遊びに行ったところ、この子がすごいことすごいこと。人に飛びつく・噛むなどすさまじく、最初は家の中で飼っていたのですが、どうしようもなく家の外で飼うようになったようです。玄関から入ろうとしたら、私にも鋭く飛びついてきて、身体の大きい私は動じませんでしたが、女性や子供はたちまち跳ね飛ばされてしまう勢いでした。
さて、この子の第一印象を考えてみたところ、
①威嚇行為ではなく、悪気があってやっているとは思えず、遊んで欲しい一身のような印象
②飛びつくことが自分では、よい行動と思っていて家の外にいるストレスと合い重なって鋭さを増している印象
③飼い主にも同じ行為をしていて、自分が優位のような行動をとっている。
この二点が気になりました。どちらにしても、怪我をさせる可能性がある「飛びつき」行為。悪い人にならともかく、ただ遊びに来た友人などにこういう行為をしてしまうとよくないと思い、悪い行為だということと、優劣をはっきりすることを1回の関わりで目標としました。
犬の本能は、初対面の相手には鼻をよく使いますし、人間のように手の機能が発達していないため口の使用は多いです。この口を支配することは、服従を示すのにいい場所となります。
この子は、攻撃的ではないので、一応かまれることに注意しながら徐々に口を支配していきました。片手で頭を軽く抑え、もう一方の手で口を押さえ続けること5分程度で、行動が落ち着き始めました。この時、口を押さえる手を緩めていき、まだ離そうとしたら、鋭く握りおなかを見せるまで続けていきます。
落ち着いてきたので、ここで「待て」「お座り」をしつけ、飛びつくこともなくなりました。飼い主やしつけをする人の行動をよく観察するようになりましたので、おやつでほめたりを繰り返すと、第一印象が大きく変わりました。
飼い主にもしつけを行ってもらったところ、言うことを聞くようになりとても喜んでいました。遊びにいったつもりが、私のしつけの勉強になってしまいましたが・・・。
犬の行動を観察することは、相手の気持ちを理解する上でも大変重要なので是非行ってみてください。必ず犬を思っている気持ちは、犬自身に伝わります。こういうことができると、犬を飼っている楽しみができますので、犬を飼えないから・言うことを聞かないから簡単に捨てることは少なくなるような気がします。
# by kengou0820 | 2007-12-16 11:35